第二回は「Skypeビジネスモデル」についての話題です。
Skypeの素晴らしさは「新・現役の会」の方々も体験されていると思いますが、先日、SkypeOutの利用者が全世界で100万人を突破したことをSkype社が発表しました。
http://www.skype.com/company/news/2005/1m_skypeout.html
SkypeOutは2004年6月15日の「Skype for Windows Beta 0.98.0.28」から開始されたSkype社の有料サービスですが、これほどの低料金ではSkype社もこのサービスで大もうけというわけにはいかないと思います。
国際電話料金比較
(日本から海外へ1分あたりの目安---2005年1月現在、単位/円)
|
アメリカ |
中国 |
オーストラリア |
| Skype(PC対PC電話) |
0 |
0 |
0 |
| SkypeOut(IP電話) |
2.3 |
2.9 |
2.3 |
|
| YahooBB(IP電話) |
2.5 |
32 |
23 |
| OCN(IP電話) |
9 |
30 |
20 |
| NTTコム(固定電話) |
60 |
140 |
150 |
| KDDI(固定電話) |
60 |
160 |
210 |
| 日本テレコム(固定電話) |
60 |
170 |
210 |
| NTTドコモ携帯電話(WorldCall) |
108 |
144 |
180 |
| AU携帯電話(GlobalPassport) |
180 |
180 |
180 |
実際、私が2004年7月に買ったSkypeOutは25ユーロ(当時は25ユーロ、50ユーロもメニューにあった)で、これでかなり中国やアメリカに電話したのですが8ヶ月以上経過した05年3月20日の今日に至ってもまだ10ユーロも残っているからです。(その間、Skype社からの5ユーロをプレゼントしてもらいましたが)普通の国際電話なら25ユーロ(3300円程度)など30分も話せば消えてしまうのですがSkypeOutだと25時間ぶっつづけで話し続けても消費できないわけですから、これでSkype社が儲かるとはとても思えません。実際にSkypeOutサービスの費用内訳の大半はCOLTやiBASIS、TELEGLOBEなどのインターネットIP電話会社への支払いでしょうし...
という事情もあって、Skype社は今月に入り、新たに二つの有料サービスを開始しました。
<一つはSkype VoiceMail...>
つまりSkype留守番電話です。使い方はこれまでの電話や携帯電話の留守電と同じですが、Skypeはソフトフォンという特性を生かし、”Skype利用者のPCの電源が入っていなくても、また、Skype利用者がどんな場所に居ても録音メッセージを聞くことができる新しいタイプの留守番電話”という機能を実現しているのです。電話や携帯電話のように単体の電話機にディペンドした留守電ではなく、Skypeを起動しさえすればPCでも将来的にはSkype搭載携帯電話などどんなSkypeからでも聞くことができる留守電機能なのです。留守電メッセージも自分で録音することもできますし、実際に使うととても便利です。まだ正式版としてはダウンロードできませんが、ベータ版として提供されています。↓
http://www.skype.com/products/skype/windows/?autoload=true (※ベータ版とは)
<もう一つは暫定的ながらSkype社独自のSkypeIn機能...>
つまり、Skype固定電話付加サービスがスタートしたことです。これにより、普通の電話や携帯電話からPCのSkypeに電話がかけられるようになります。国や地域ごとの電話番号を各ユーザーごとにSkype社が付与しますが利用料は1年間30ユーロ、3カ月10ユーロです。ただし、スタート時に配布される電話番号はアメリカ、イギリス、フランス、香港などの電話番号で、日本の050などはまだサービスされません。私もアメリカのSkype電話番号を買おうかとも思ったのですがわざわざ日本の友人が私のアメリカの電話番号に電話してくれるとも思えないのでまだ買っていません。
というようなわけで以上で基本的には電話代無料のSkypeに3つの有料サービスが付加されることになりました。現在、Skypeの全世界での利用者は3月始めで約2900万人ですから、3月20日の今日時点では3000万人を突破した可能性もあります。この中で仮に10%の利用者が有料サービスを使えば従業員が少なく、P2P方式ビジネスモデルのSkypeはたちまち超高収益会社に変身することになります。”無料の優れたサービスで全世界的に利用者を増やし、一部の有料サービスで利益を確保する。”というビジネスモデルはYahoo!やGoogleのように広告サービス主体では実証されてきましたが、Skypeの場合は実利用料金収入が入るわけですからまったく新しいビジネスモデルということになるでしょう。すごいものです。
Skypeで楽しいコミュニケーションを!
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