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〜視察旅行を通しての感想と今後の進め方(私案)〜

<感想>
農業の視点から見て、政治的問題等で十分に生かされていない現実があるが、ミャンマーの農地利用・技術対応の潜在能力は非常に大きいと思います。例えば、地形図を概観すると、ミャンマーのほぼ中央部を北から南に流れるエーヤワディ川流域の平坦部分は、幅約200キロメートル長さ約1,000キロメートルに渡っていますので、概算で約2,000万ヘクタールの面積があります。日本の食料生産に必要な面積が確か約1,200万ヘクタールと記憶していますので、万が一の事態が発生した時にも、日本・ミャンマー両国の食料を十分に生産できる農地を確保できると思います。

中国(農業技術、道路、貨物積出施設等)・インド(IT技術)の戦略的な進出が目に付きました。

軍及び国の立派な施設あるいは民間の高級ホテル、豪邸などは先進国と比較してもそれほど遜色はないと思いますが、すぐ隣りに貧困層の住居が隣接するなど、日本と比較しての貧富の差が大きく、しかも混在しています。

MWEAなどを見ると、政権を握る軍人たちが海外の状況もあまり知らず閉塞した状況にあることと比較して、一部ではありますが、女性たちの方が海外研修に取り組むなど活発に活動していると思われます。

経済的には決して裕福ではないと思われるミャンマーですが、少年・少女達の屈託のない笑顔、また、温厚で親切な国民性はミャンマーの人たちの得がたい財産だと思います。

日本製品の性能を高く評価し、走行している車の9割くらいは日本の中古車であることや我々への接し方からしても、世界三大親日国の一つであることを実感できました。

<今後の進め方(私案)>
 セーブ・ザ・ライフ等ミャンマーの人々の意向に基づき、ミャンマーの人々と一緒になって以下のような取組を進めていきたいと考えています。

1 農業技術の普及
 千葉県の農業者団体が考えている現地での技術普及、研修生の受入等の取組に対して、県として側面から行う支援について、外務省、JICA等の関係機関そして農業者団体と相談しながら検討します。技術導入の対象地域としては、マンダレー周辺、ザガイン(イェーウ)周辺、ヤンゴン周辺及びタチレイ周辺が考えられます。技術普及の方法としては、まず、ミャンマーの農業技術研修生を対象に、研修施設及び技術実証モデル農園において講習及び実習を実施し、次に、優秀な研修生については、日本に研修生として受け入れ、ミャンマーにおける将来の農業指導者としての知識・技術等を習得してもらうような手順が考えられます。なお、千葉県農業あるいは日本農業のそう遠くない将来を考える時、労働力不足を補ってくれる優秀な担い手として、親日的で勤勉なミャンマーの農業技術研修生を想定しておくことは極めて重要であると考えます。また、検討に当たっては以下の事項についても考慮します。
(1)ミャンマーは、堆肥等の有機質肥料が不足しているので、技術導入の初期段階においては、日本からの堆肥等の搬入が必要であること

(2)手による稲刈りを原因とする白内障患者を減らすためには、バインダー等による稲刈り技術の導入が効果的であること

(3)千葉県は、中国雲南省と長年の農業技術交流の実績を持っており、雲南省と共同しての農業技術指導も可能であること

2 MWEAとの連携
 MWEAの主要メンバーの多くが軍人の妻達であることから、慎重な検討が必要ですが、例えば、国内の女性首長道府県が主催する形で世界(アジア)女性経営者会議を開催するようなことが考えられます。

3 学校の開設・運営
 ミャンマー、特に地方においては、まだまだ学校増設への期待は大きいことから、個人的には、ミャンマーに学校を開設(1校150〜200万円程度)・運営する日本のNGOに参画し、将来そこで日本語を教えるような活動を目指したいと考えています。新現役の会のみなさま、一緒にやりましょう。


 以上で今回の報告を終わりますが、ミャンマーを訪れて感じたのは、生まれて初めての訪問にもかかわらず、それほどの違和感もなく、ミャンマーと向き合うことができたという感覚でした。これは、農業技術交流で千葉県を訪れる中国雲南省の人々と接する時と同様の感覚です。
 先日のテレビで、日本と雲南省(苗族)とに共通する伝承文化を例示し、大昔中国長江流域の稲作漁労民族が畑作牧畜民族(漢民族)に生活の地を追われ、雲南省や日本列島に逃れたという内容の放送を見ました。そして、ミャンマー人の70パーセントを占めるビルマ民族は、9世紀ごろ雲南省方面から南下してきた人々であるので、我々(日本、ミャンマーそして雲南省の人々)の遺伝子に共通する部分が多いため、表面上は大きく違う部分が多いのだけど、感覚的にはどこかで同じだと感じる部分があるのだと思います。
 また、いつの日か、ミャンマー(そして雲南省)を訪れたい気持ちで一杯です。   <中野 裕三郎>

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