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◇産業編: <農業> <木材業> <手工業・工芸>

<農業>

1 農業・灌漑省関係施設  ヤンゴン周辺の農業・灌漑省関係施設を視察しました。
(1)ミャンマー稲研究センター(MRRC)
稲研究センター実証ほ場 MRRCは、総面積は184ヘクタール、うち種苗生産ほ場が81ヘクタール、稲研究ほ場が26ヘクタールで、@高品質種苗の生産と配布 A種苗の品質管理 B稲生産技術の普及 C農業用機械の効果的な使用方法の実演などを行っています。ミャンマーでは、IRRI(国際稲研究所)の協力により、技術や品種はかなりの水準にあり、ヤンゴン周辺の1ヘクタール当たりの平均収量は稲研究センターほ場、雨期で3.5トン、暑期で4.5トン程度(2〜3期作)に達していますが、精米能力の不足や政策的な問題から定期・定量に出荷できないこと、また、優良品種を国際的に紹介してもらうルートがないこと等の理由で、国際市場はベトナムやタイに押さえられてしまっています。また、高温多湿のミャンマーでは、稲の病害虫発生が多いのではないかと予想していましたが、意外なことに、暑期はほとんど発生がなく、また、雨期においてもリーフローラー等の病害の発生はあるが虫害はほとんどなく、このため、農薬はほとんど使用しないとのことでした。

(2)野菜生産基地及び農業研修センター
野菜生産基地記念碑野菜生産基地施設 野菜生産基地は、総面積約4,000ヘクタールと広大な面積を有しています。元々、川が流れ水害が頻繁に起こっていた地域で、低養分かつ強酸性土壌で作物の栽培には適していない土地であったが、国がこのような場所においても栽培してみようという方針を出し、石灰散布等の土壌改良を施し、野菜の栽培を可能にしたとのことでした。2002年、中国雲南省が80万元(約1千万円)の支援を行い、農家が半年間滞在し、温室トマトの栽培技術を指導していったそうで、記念の碑が建っていました。

野菜生産基地温室トマト農業研修センター集合写真 農業研修センター(JICA施設)では、日本から持参した土壌改良材(粘土粒子をピートモスでコーティングした資材で、高分子ポリマー系ではない植林時における保湿材としての利用を考えている。)を手渡し、現地試験してもらうように依頼しました。


(3)野菜・果樹研究開発センター(VFRDC)
VFRDC巨峰VFRDC組織培養バナナ/ドラゴンフルーツ ここでは、バナナ、オイルパーム、ショウガ、にんにく、アロエ、イチゴの組織培養が行われ、ここで育てられたイチゴ苗はマンダレー近郊の高原の街メイミョーに送られ、栽培されているそうです。また、ドラゴンフルーツや日本のぶどう巨峰も試験的に栽培されており、肥料として、鶏糞、籾殻を混ぜた堆肥が施用されていました。

(4)農業・灌漑省
 企画部副部長に、ミャンマーで農業技術の普及を行う場合の行政的な支援をお願いし、副部長からは、日本の技術を導入することは、農家・国のためにも良いことで、場所も十分にあるとの回答をもらいました。 農業・灌漑省集合写真


2 ヤンゴン周辺の農業
(1)水田農家
タニン地区水田農家鋤タニン地区水田農家用水工事 タニン地区で、4人家族で約40エーカー(約16ヘクタール)の水田を耕作している1軒の水田農家に立ち寄りました。現在、水稲の2期作ですが、乾期も耕作できるようにと用水工事をしていました。牛糞からたい肥を作り、苗床の肥料にしています。


(2)軍農場
軍農場1軍農場2 ヤンキン地区の軍農場は、軍農場といっても軍人が直接耕作しているわけではなく、軍の所有農地を民間に貸し与え、売上の半分を小作料として徴収しているとのことでした。具体的には、40エーカーの畑を25人に貸し与えており、一人当たりの耕作面積は平均約65アールです。農場は、日本の家庭菜園的に細かく区分けされたほ場に、サニーレタス、小ネギ、ニラ、チンゲンサイ、ゴマ、コマツナ、シュンギク、タマネギ、エダマメ、ダイコンなど実に多品種の野菜が栽培されていました。

食品市場のだいこん 現場で作業していた農家の話では、現金収入を得るために、どうしてもコマツナなど、回転の速い作物の作付けが多くなるそうです。また、ダイコンは間引きをして栽培すれば大きく育つことを知っていながら、手間がかかるため、間引きせずに密集状態で栽培されていました。そのためかどうか、ミャンマーの市場で見かけたダイコンはいずれも日本のニンジン程度の大きさでした。


3 乾燥地域の農業
乾燥地域に属するマンダレー及びザガイン地域の農業事情を視察しました。
マンダレー地域水田稲刈り風景  マンダレーからイェーウに向かう車中から、ヒマワリ畑、養蜂、白牛、水田地帯などを眺めることができました。イェーウに向かう途中の乾燥地帯の年間降水量は約400mmしかないそうです。ちなみに、ヤンゴンは約2,400mm、マンダレーは約800mm、東京は約1,400mmです。マンダレー及びザガイン地域は降水量が少ないハンデはあるものの、川もあり、畑は言うまでもなく、用水が整備されている水田もあります。畑で作業していた少女に了解を取り、野菜の栽培状況等の写真を撮らせてもらいました。乾燥した白っぽい大きな土の塊がゴロゴロしている畑なのだが、ネギや葉ものなどの野菜がけっこうみずみずしく育っていました。 マンダレー付近田園風景
乾燥地域農業1 乾燥地域農業2・3
白牛
 少女は暑くて大変に違いないのだろうが、広々とした畑で涼しげに楽しそうに鍬を静かに動かしていました。また、遠くでは、収穫した野菜を白牛が曳く牛車に積んで運んでいます。ミャンマーの白牛たちはみんな優しい眼をしていました。この地に農業技術を普及させる場合には、自然と一体となったミャンマーの人たちの生き方を損なわないように進めていかなければなりません。

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<木材業>

1 ミャンマー木材
ヤンゴンの南西、ヤンゴン川のほとりにあるミャンマー木材を散歩がてら見学しました。
ミャンマー木材
集積されたチーク材を重機でコンテナへ積み込んでいました。


2 木材積出施設
ヤンゴンの南東、バゴー川の対岸タニンの港湾施設(貨物積込施設)を遠くから見学しました。
 この施設は、中国資本で建設されたもので、貨物船に積み込まれていた大量のチーク材は、恐らく中国へ運ばれるのでしょう。欧米や日本が、アウンサンスーチー女史の問題等で経済制裁を続けている間に、中国は着実にミャンマーに進出してきています。 貨物積込施設

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<手工業・工芸>

マンダレー市街の絹織物工房と刺繍工房を見学しました。
マンダレーは絹織物が名産の一つで、絹織物工房では、懐かしい手作業で織られていました。
マンダレー絹織物工房1・2  絹織物の質は、なかなかのものであるが、まだまだ、デザイン面などでの工夫の余地は大きいと思います。糸は、メイミョー周辺の村の養蚕農家から繭を購入しているメイミョーの製糸工場から仕入れています。 マンダレー絹織物工房3
刺繍工房では、刺繍の作業風景やミャンマー美術品のギャラリーなどを見学させてもらいました。


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